祇園囃子とジングルベル

今日から祇園祭が始まりました。街には(鉾町でなくても)コンチキチンのお囃子が流れてきます。ウキウキするような忙しないような気分は、12月になると流れるクリスマスソングとなんか似てるんですよね。プレゼント交換の習慣もないし、特に買わなきゃならない物はないんですけれど・・・。

祇園祭は「鱧祭り」とも言われてまして、この時期は鱧がスーパーにたくさん並びます。完成した「鱧の落とし」も売ってますが、近所のスーパーでは骨切りした生鱧があるので、家で湯引きして梅肉でいただきます。子供の頃は祖母がたくさんの鱧の頭(半助といいます)を買って豆腐と煮た料理を作ってましたが、最近は頭だけ売ってるのを見ません。もともと大阪の郷土料理ということなので大阪には今でも売られているんでしょうか。ちなみに祖父は大阪の人で祖父母の新婚当初は祖父の地元で暮らしいたようで、祖父の実家の味なのかもしれません。

親戚には鱧の皮の酢の物が大好物だった人もいましたし、亡くなった父は焼き鱧が大好きでした。そして私自身は鱧の卵が好きで、ひたひたの出汁で煮て最後に鶏卵でとじて、ご飯にのせて食べると美味しいです。だたこれもあまり売られなくなっていて、生魚店に取り置きをお願いしなきゃならないほど。おそらく買う人が減ったので売らなくなったのでしょうが、庶民の味だった半助や鱧の子が食卓から姿を消しつつあるのは淋しいですね